シボレー シボレーコルベット スティングレー
ASK万円
1964年 Chevrolet Corvette
このクルマは「スティングレイ」と言ったほうが、通りがいいかもしれません。コンセプトモデルであり、レースでも活躍したスティングレイレーサーのスタイリングをベースにデザインされた二代目C2コルベット。開発責任者のビル・ミッチェルが釣りを好んでいたことも、このクルマにアカエイ科を意味するこの愛称が付けられた理由だとも言われます。ちなみにコルベットスティングレイは、スティングレイレーサーとはシャーシをはじめとして構造的な共通点はほとんどないものでした。
初代コルベットが優雅にしてダイナミックなボディラインで、当時のアメリカ車の中でも燦然と輝く存在を確立していましたが、その二代目となるC2,コルベットスティングレイは奇抜というか当時としてはユニークなデザインを採用していました。特に「スプリット・ウインドウ」と呼ばれる左右ふたつに分離したリアウインドウは1963年に生産されたクルマのみの特徴で、現在でも特にプレミアの付く人気を誇っています。独特な開閉構造を持つリトラクタブル・ヘッドライトは、C2型で初採用されて以来、C5型まで続く伝統となりました。また初代C1がオープンモデルをメインとしたラインナップだったのに対し、C2ではクローズドボディをメインに据える展開となります。
また高出力志向はC2でも留まるところ知りませんでした。初代では最終的にオプションで選ぶことができた5.4リッターV8エンジンが、C2ではベーシックなエンジンになります。そして、通称ビッグブロックと呼ばれる、6.5リッターや7.0リッターといった大排気量のエンジンまで選択可能になります。トランスミッションも3速MTが標準装備ながら、クロスレシオの4速MTや、3速ATも選択可能。このころにはシボレーのイメージリーダー的なブランドイメージが既に確立していたと言ってもよいでしょう。
この個体は一番ベーシックな5.4リッターエンジンと4速のギヤを持つ個体、精悍な印象のブラックのボディは引き締まった印象と、アメリカンスポーツのピュアリティが共存する雰囲気を持っている個体と言えるでしょう。新規3年車検取得可能な国内未登録の一台です。